24時間風呂のメーカーなどで構成する任意団体「24時間風呂協議会社団」は,昨年来のレジオネラ菌 問題に対応,浴水の水質基準などの自主基準を制定しました。同時にカタログなどへの表示基準なども 決め,今後各社に徹底,より安全対策を重視します。これらの対策をもとに,協議会として『安全向上 宣言』を出す計画のようです。
0.1リットルに99個以下−99年度まで
 昨年12月以降の同問題について,通産省が設置した専門家会議が5月末に所見を出したことを受け, 協議会として今後の対策とし策定しました。浴水中のレジオネラ菌の具体的な数値については触れてい ませんが,自主基準として,今年度中に浴水 100ミリリットル中に含まれる同菌の数を「103個台以下」(1万 個未満)を目標にします。さらに,99年3月までに「102個未満」(100個未満)に抑える商品を開発する としています。
 一方,メーカーの販売姿勢について,行き過ぎた広告などをなくすため,取扱説明書などに記載する 殺菌装置や浄化装置などについての表示方法を決めたほか,カタログなどで使ってはならない表現など についても詳細に決めました。
 今後,会員各社に徹底するとともに,消費者に取り扱い上の注意を喚起するための十分な対応を求め ます。同菌をめぐる問題の経緯や対応,さらに今後の安全対策などを盛り込んだ『安全向上宣言』を出 し,消費者の不安を解消したい考えだそうです。

 

資料: 日本工業新聞,平成9年6月6日号

衛生検査室 向井


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