PCB(ポリ塩素化ビ フェニル)処理法について溶融触媒、バイオテクノロジーなど新技術を応 用した技術評価がまとまりました。今回まとめられたPCB処理に関する 技術評価は、「水熱分解法」、「気相水素還元法」、「溶融触媒抽出法」、 「光分解・触媒分解法」および「光分解・生物分解法」の5技術。また容 器、含侵している紙などのPCB汚染物処理では、「気相水素還元法」、 「溶融触媒法」、「真空加熱分解法」、「超臨界水酸化法」の4技術の技 術評価がまとまります。

 PCB処理では、住民の理解が得にくいとの背景から、燃焼法に代る 手法が求められており、98年6月から超臨界水酸化法、脱塩素法が処理方 法として加わっています。現実には、自家処理もしくはパイロットプラン トとしての運用がメインですが、さまざまな処理技術開発が進んでおり、 運用面での選択肢が広がってきています。

 PCB処理の技術認定ステップは、環境庁(処理原理・安全性技術評価)、 通産省(実証試験面での技術評価)、厚生省(法整備面での基準化の評価 )により、実際の処理ができるようになっています。

 今回、評価の対象となった技術は、すでに各社において実証試験を終え ており、今後、法制面で処理法として加わることで、国内のPCB処理が 進むことが期待されています。これらは、5月中にも厚生省に答申される 予定で、今後、早ければ今秋内にも省令改正などの手続きを経たうえで、 廃棄物処理法での運用が可能になる見通しです。  

 資料:平成12年4月21日付,化学工業日報

  分離分析課 内田 陽子  


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