農水省はダイオキシン類による魚介類の汚 染度合いの調査結果(2000年度)と、肥料中に含まれるダイオキシン類含有量についての調査結果(2001年度)を発表しまし た。

魚介類 DXN 汚染度調査結果(2000年度)

まず、魚介類のダイオキシン類による汚染度合いは、前年度と比べ同程 度で推移しているとのことです。食生活の実態に合わせた輸入物も含めた主要生産地の魚介類を調べたところ魚肉など可 食部に含まれるダイオキシン類濃度は、単純平均で1 g当り0.65 pg。ダイオキシン類の一日耐用摂取量(TDI)とされる値 は、1日、体重1 kg当り4 pg。国民の摂取状況から考えて、魚介類から体内に取り込まれる量が下回り、健康に影響を及 ぼさない水準にとどまったと同省は分析しています。

肥料中 DXN 含有量調査結果(2001年度)

また、肥料では汚泥を原料にした肥料50銘柄を調査したところ、ダイオ キシン類含有量は1 g当り平均で6.6 pgで、土壌の環境基準とされる1 g当り1000 pgを大きく下回った結果となりました。 農水省では、原料を汚泥から生産される肥料に限ったこと、調査点数も50点と少ないことなどから、日本全体の肥料について の実態を反映したものではないとし、引き続き調査を実施してゆくとのことです。

資料: 2月13日付 日本工業新聞、 p. 8
2月21日付 化学工業日報、 p.12

クロマト研究課 山田 悠貴


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