下水普及率が95%に達している 東京都では、焼却減容しても1日当り730トンの下水汚泥が発生しています。これに対し都は下水の 汚泥(あるいは火山灰)を原材料にした軽量の人工土壌を相次いで開発しました。あふれ出る汚泥を 効率よく減量化し大気に放出される温暖化ガスを減らすことで、都市部で気温が異常に上昇するヒ ートアイランド現象を緩和する対策となります。

また一方、下水道局は下水汚泥の焼却灰を粒状化した軽量細粒材を屋上緑化の植栽用土壌をし て利用できることを確かめ、商品化のメドをつけました(価格は専用土壌の1/5)。 

 また、砂町水処理センター(江東区)では下水汚泥を高温で焼却し、その際に発生する煙を無害にす るため洗浄後に残る高温の「洗煙水」から再び熱を取り出します。この熱を利用して、地域冷暖房 システムを稼動させるエネルギーを得ています。

 このような有効利用は現状として約20%しかないことから、今後ますますリサイクル商品の開発等 をはじめとする汚泥の有効活用が求められそうです。

資料:8月22日付 日本経済新聞

環境企画課 中村 雅美


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