今年7月にオープンして間も なくの宮崎県日向市の温泉施設で起きたレジオネラの集団感染症により、7人もの死者が出たこ とは記憶に新しいと思います。さらに8月にも鹿児島県東郷町で同様の入浴施設を介したレジオ ネラ感染が発生しており、入浴施設におけるレジオネラ症防止対策が各施設で急がれています。

厚生労働省では今回の事例を受け、全国の入浴施設でのレジオネラ症防止対策の万全を図 るため、 発生リスクの高い施設を重点的に、 緊急一斉点検の実施を各都道府県に通知しました。 対象施設と点検の際の注意は以下のとおりです。

<重点対象施設>
1. 大型入浴施設
2. 循環式ろ過装置を使用している施設
3. 気泡発生装置、ジェット噴射装置、打たせ湯などのエアロゾルを発生させる施設
4. 薬湯を使用している施設または露天風呂

<注意点>
1. 浴槽水の換水・浴槽の清掃が適切に行われていること
2. 循環ろ過装置等が週1回以上適切に洗浄・消毒されていること
3. 気泡発生装置などの装置に連続使用型循環式浴槽水が使用されていないこと
4. 浴槽水の遊離残留塩素濃度の測定を行い、塩素剤による消毒が行われていること
5. アルカリ系温泉水の利用など塩素剤の消毒が効きにくい泉質の場合、他の消毒方法の併用等 により適切に消毒が行われていること
6. 露天風呂の湯が配管を通じて内湯と混ざる構造となっていないことや、露天風呂が清潔に 保たれていること

資料:9月16日付 埼玉新聞、 16面
9月17日付 日本経済新聞 夕刊、 15面
9月20日付 厚生労働省HP[健康局生活衛生課扱い]

衛生検査課 松本かおり


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