建設省は10月17日、2000年度の建設副産物の全体リサイ クル率を80%とする「建設リサイクル推進計画97」をまと めました。公共・民間の工事全体を対象に、工事の計画・設 計段階での発生抑制と発生物の再利用・減 化を促すために 検討されたものです。

 2000年度のリサイクル率の目標値をアスファルト・コンクリート塊90% (95年度実績率81%)、コンクリート塊90%(同65%)、建設汚泥60% (同14%)、建設混合廃棄物50%(同11%)、建設発生木材90%( 同40%)、建設発生土80%(同32%)などと定めました。

 計画目標の達成には建設省の直轄工事をはじめ公共工事が 先導的役割を たすことが必要で、公共発注者の責務として計画 ・設計段階で資源利用 ・再利用 ・最終処分 等の概要をま とめたリサイクル計画書の作成を義務づけること、工事種類 に 発生抑制・再利用 の目標を定めた建設リサイクルガイドライン (仮称)を作成すること、アスファルト・コンクリート塊、コンクリート塊、建設発生 木材のリサイクル原則化ルールの徹底、適正処理を確認して不良処 理業者を排除するための追跡調査等の実施などを示しています。ま た再資源化施設等の設置について、建設基準法第51条の規制や都市 計画法など立地規制の見直しにも取り組むとしています。

 検討課題の多いリサイクル推進計画ではありますが、今後の動き が注目されます。                                                  

資料:廃棄物新聞10月20日号    


  環境分析センター 石澤     

 

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