厚生省は10月8日、健康危機管理調整会議を開き、「クリプトス ポリジウム等原虫類総合対策」を決定、同対策に全省的に取り組ん でいく方針を固めました。最近のクリプトスポリジウムやサイクロ スポーラ等の原虫による感染症に対し、厚生省では塩素消毒にも耐 性のあるクリプトスポリジウムに緊急的対策を講じているものの、 なお日本各地で水道原水中の検出事例が見られています。

 このため今後は水道安全対策のほか、排出源対策、食品保健対策、 感染症対策、救急医療対策などが必要視され、関係部局も多岐にわた るところから、厚生省全体をあげて総合的な取組みを行うことにした ものです。

 水道、食品など総合 で取組み:クリプトスポリジウム等原虫総 合対策では主な対策に、  
 @調査・監視体制の充実・強化 D感染症対策の強化
 A水源保全、排出源対策   E発生時対策の確立
 B水道安全対策の強化    F普及啓発・情報提供の強
C食品保健対策の強化
を挙げています。

 主にクリプトスポリジウム、ジアルジア、サイクロスポーラの三種 の原虫の内外における現況を示した後に、それぞれの対策での今後の 取組みを具体的に例示、強力に実施・展開していくことにしています 。さらにこれらの対策は、あらたな科学的知見の集積を踏まえ随時改 訂していく一方、8月に環境庁、建設省、農林水産省に呼びかけて設置 した関係省庁連絡会により連携して対策を推進するということです。                                                                                  

資料:日本水道新聞、平成9年10月13日  


 衛生検査課 向井     

 

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