環境庁は、土壌・地下水汚染対策がより具体的に進められるのを目的に1994 年に「重金属等に係る土壌汚染調査・対策指針および有機塩素系化合物等に係 る土壌・地下水汚染調査・対策暫定指針」を策定し、関係省庁、全国都道府県 に通知しています。今回、この指針を1998年度中に改定する方針です。改定の ポイントは下記のとおりです。

 * これまで約5年間かけて調査・研究し、実証を得た各種の新規処理技術を指針に盛り込む。
 * これまで指針のなかった地下水における重金属の処理で新たに指針を策定する。
 * 具体的な処理手法、手続き、プロセスなどをまとめたフローチャートを作成し、全国自治体に通知する。
 * 環境ビジネス振興の観点から、経済的側 でのガイドラインを盛り込む。

 検討会においてはすでに改定のプラン作成に着手しており、今年夏頃をめど にに取りまとめる方針です。これまでほとんど進展していなかった土壌・地下 水汚染の対策・処理が、事実上活性化する見込みで、土壌・地下水汚染問題へ の対応がより具体的に実施されると思われます。

                                                                

   資料: 化学工業日報、1998年2月2日号  

技術監査室 瀬田    

 
コンテナ・記事目次へ


Copyright (C) Naitoh Environmental Science Co., Ltd.
webmaster@knights.co.jp