厚生省は 9月18日、有害化学物質のポリ塩素化ビフェニル(PCB;官公庁用語として はポリ塩化ビフェニール)を含んだ変圧器などの廃棄物の保管状況を全国の 事業所を対象に調査する方針を明らかにしました。PCBは絶縁性が高いこ とから変圧器などに使われましたが、カネミ油症の原因物質とされたため生 産や使用が禁止され、PCBを含んだ変圧器などは厳重な保管が義務付けら れています。

 しかし、1992年の調査で全体の2割にあたる事業所で変圧器などの紛失が明 らかになったほか、現在も不法投棄が後を絶たないといわれています。この ため厚生省は、都道府県や保健所を設置する中核都市など約90の自治体を 通じて全国の事業所に調査票を送付しました。これにより、PCBを含んだ 変圧器などの保管状況や紛失の有無などについて回答を求め、年度内に結果 をまとめたいとしています。                                               

資料:日本経済新聞、平成10年9月18日号  

分離分析課 加藤美枝


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