通産省 工業技術院は97年度から99年度の3ヶ年で廃プラスチック類のリサイクル品 に関する試験・評価方法の標準化調査研究の枠内で、RDFのJIS規格化に取 り組んでいますが、今秋中にも規格の原案を取りまとめ、来年5月をめどに 試験方法のJIS規格と、RDFの性状に関してJISの直前規格といえるTR(テク ニカル・レポ−ト、公表から3年間有効)を明らかにすることがこのほど分 かりました。この規格をベ−スに99年度と2000年度の2年間で電源開発のプ ラントを活用し、デ−タを取り、2000年度末に性状のJIS規格原案を作成す る予定です。

 RDF規格について、工業技術院は標準化すべき項目として、@形状及び寸 法、A試料の作製(粉砕方法)、B発熱量C水分、D灰分、E塩素含有量、 F重金属(水銀、クロム、鉛、ひ素、カドミウム、銅、亜鉛、セレン)、 Gかさ密度、H灰の融点、I元素分析(炭素、水素、酸素、窒素、硫黄、 塩素、フッ素、ナトリウム)、J硫黄含有量、Kその他、を挙げています。 このうち、@〜Fの試験法について今秋をめどにJISの原案を作成し、 G〜Kについては現時点で一般的に普及している各種方法に関して検討 を行い、今秋をめどにTR原案を作成し、その後、実験結果を踏まえてJIS 原案を作成します。

 原案は12月中旬に開催予定の日本工業標準調査会・環境リサイクル部会 で審議され、来年5月にも試験方法のJIS規格と性状のTRが公表される見通 しです。                

資料:廃棄物新聞、平成10年11月2日号

環境分析センタ− 石澤 牧子


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