厚生省か ら、「内分泌かく乱化学物質の水道水からの暴露等に関する調査研究」の結果 が報告されました。この調査は、水道水における環境ホルモンの存在状況を把 握するため、全国25浄水場の原水(河川水、湖沼水、ダム水、地下水)、浄水場 出口、給水栓水を対象に、内分泌撹乱化学物質の疑いのある33物質について行 われました。

 その結果、原水からは7物質(フタル酸ジ-2-エチルヘキシル、フタル酸ジ-n- ブチル、ノニルフェノール、ビスフェノールA、4-ヒドロキシビフェニル、フ ェノール、2,4-ジフェニル-1-ブテン)、浄水から5物質(フタル酸ジ-2-エチル ヘキシル、フタル酸ジ-n-ブチル、ビスフェノールA、フェノール、2,4,6-トリ フェニル-1-ヘキセン)、給水栓水からは2物質(フタル酸ジ-2-エチルヘキシル およびフェノール)がそれぞれ検出されました。

 また、水道用資機材39品目について32物質の溶出試験も行われ、17物質の 検出が認められたものの、厚生省では検出濃度が極微量であることから、現 状では問題になる状況ではないとしています。しかし健康への影響の研究動 向も合わせ考える必要などから、今後も調査を行ってゆくとのことです。

資料:日本水道新聞、 平成11年8月5、9日号

衛生検査課 松本かおり


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