改正廃棄 物処理法で新たに設けられた再生利用の認定制度のうち、建設汚泥をスーパー 堤防の築造材で活用する認定がこれまでに4件下りていることがわかりまし た。最近の認定はフジタ・日本国土開発・不動建設共同企業体が東京都下水 道局から請け負った大田区の矢口ポンプ所増設の6工事で発生する汚泥をセ メント系固化剤と混合して改質し、江東区の新砂で荒川の高規格堤防の築造 材として利用するものです。

 これ以外の3件の認定は、いずれも埼玉県春日部市等の利根川外郭放水路 トンネル工事に際して発生する汚泥を高圧脱水システム等で脱水・解砕し、 江戸川の高規格堤防の築造に利用するもので、請負業者は鹿島・大成建設・ 大林組等のゼネコンが認定を受けています。

 厚生省によると目下、前述の4件以外では申請中の案件や新規申請の話は なく、首都圏のスーパー堤防関連の認定制度活用はひとまず落ち着いた様子 であり、建設省の事業計画案によれば、来年度は、関西で淀川の高規格堤防 の造成に際して同制度活用の案件が挙がってきそうです。                             

資料:廃棄物新聞、平成11年2月22日号

環境分析センタ− 石澤 牧子


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