環境庁 では、平成12年4月下旬から6月上旬にかけて、全国の843水浴場を対象として 水質調査を実地し、その結果を取りまとめました。対象とした水浴場は昨年 の遊泳人口が概ね1万人以上の海水浴場と5千人以上の湖沼・河川海水浴場で、 対象項目は、ふん便性大腸菌群数・油膜の有無・化学的酸素要求量(COD)・ 透明度。水素イオン濃度(pH)と病原性大腸菌O-157についても参考項目と して調査されました。

 結果、843すべての水浴場が、水浴場として最低限満たすべき水質を維持 しており、特に良好な水質である「水質A」以上の水浴場は 690個所でし た。これは前年度の 739 個所と比べ5ポイントの減少になります。このうち 「水質AA」にランクされた水浴場は、449個所で、前年度の 435 個所と比べ 2ポイント上昇しています。しかし、不適ではありませんが、ふん便性大腸 菌群数に関して改善対策を要する水浴場が1個所ありました。

 なお、 814 の水浴場で行った病原性大腸菌 O−157 の調査ではすべての 水浴場で不検出でした。また、環境庁が選定した「日本の水浴場55選」につい ては、すべての水浴場が「水質A」以上の判定でした。

資料: 環境庁報道発表資料(水質保全局水質管理課扱) 平成12年7月7日付

   環境技術研究室 斎藤 詠子

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