経団連が99年度、会員企業 を対象に行ったPRTRの調査で、ジクロロメタンなど大気汚染防止法の優先取 組物質の総排出量が 35,129トンとなり、一昨年の 43,401トン、昨年の42,773 トンに比べて減少したことが明らかになりました。経団連は「自主管理計画 に基づいた削減努力が着実に成果をあげている」としています。

 調査対象物質は、塩化水素、クロム化合物、トルエンなど172物質とされま した。ジクロロメタン、ベンゼンなど改正大気汚染防止法の優先取組物質の 自主管理計画対象12物質について、産業界では95年度の排出量を約30%削減 する取組みを進めています。

 環境媒体別の排出量では、大気への排出が多いのはトルエン、キシレン類、 ジクロロメタンなどで、公共水域への排出ではジメチルホルムアミド、ア ルミニウム化合物、ホウ素などとなっています。土壌への排出はキシレン 類、亜鉛化合物、トルエンなどです。

 また廃棄物としての移動量(工場外部への委託処分)では亜鉛化合物、 トルエン、クロム化合物の3物質が1万トンを越えました(詳細・数値な どは下記記事中の表1、表2)。  

 資料: 7月3日付 廃棄物新聞

   環境分析センター 石澤 牧子   


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