UNEP (国連環境計画)がPOPs(残留性有機汚染物質)としてリストアップした 12物質のうち9物質が農薬です。このうち日本で使用実績のある農薬はD DT、アルドリン、ディルドリン、エンドリン、クロルデン、ヘプタクロ ルの6物質。これらの農薬はすでに生産・使用ともに禁止されていますが、 使用されずに残った農薬は農林水産省や農薬メーカー、自治体などが回 収して地中埋設などの方法で保管されています。

 POPs条約化に向けた政府間交渉では、先進国で保管されているPOPs については無害化処理を行う方向で話が進んでいます。これに伴い環 境庁は、これらの廃農薬がいずれも難分解性の有機塩素化合物で、PCB やダイオキシン類と構造が類似していることから、既存のPCBやダイオ キシン類の分解処理技術(高温焼却・微生物分解・超臨界水酸化など) が廃農薬の無害化処理にも適用可能か調査します。これらの調査・研究 は来年度から2004年度までの4ヵ年計画で実施される予定です。                   

資料: 9月27日付 化学工業日報

分離分析課 金子 圭介


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