昨年12月4日、環境庁は環境ホルモン戦略計 画(SPEED'98)の2000年11月版を公表しました。

 今回の改定では「内分泌かく乱作用を有すると疑われる化学物質」のリストから、包括的なリ スク算定の必要性がないとされた「スチレン2量体・3量体」と、現時点で内分泌かく乱作用を評 価する必要がないとされた「n−ブチルベンゼン」が削除され、65物質とされました。なお、 2000 年度から3年計画で優先してリスク評価を行う物質として「トリブチルスズ」をはじめとする8物質 が明示されました。

 今年度からの環境省としての今後の対応方針としては、環境中での検出状況や野生生物等への影 響に関わる実態調査の推進、試験研究と技術開発の推進、環境リスク管理および情報提供の推進を 挙げています。また、2001年4月からは独立行政法人となる「国立環境研究所」では環境調査や食事 調査、体内動態の把握などによる暴露評価を行うとともに、作用メカニズムを解明するなどして評 価を進めてゆくことを挙げています。

 資料:平成12年12月5日付 化学工業日報

分離分析課 金子 圭介  


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