湖沼 水質保全特別処置法の指定湖沼である霞ヶ浦、印旛沼、手賀沼、琵琶湖およ び児島湖の第4期湖沼水質保全計画が3月7日、環境省の公害対策会議幹事 会で了承され、大木環境相の同意で正式決定されました。今回決まったも のは今年度から2005年度まで5年間で実施され、着実な水質改善による水 質環境基準の確保を目的としつつ、水質保全に資する事業、各種汚濁源に 対する規制などにより、それぞれの湖沼の特性に応じた水質保全対策を総 合的・計画的に推進することとしています。

これらの5湖沼では1985年から対策が取られてきましたが、過去の目標 値を達成している湖沼は少なく、さらに対策を強化する必要から今期計画 では厳しい目標値となっています。

規制項目はCOD、N,Pの3項目で、規制値は霞ヶ浦のCODが7.8〜8. 0、Nは0.82〜0.93、Pは0.072〜0.099、印旛沼のCODは10、Nは2.2、 Pは0.12、手賀沼のCODは13、Nは2.7、Pは0.20、琵琶湖のCODは 2.8〜3.5、Nは0.27〜0.35、Pは0.015、児島湖のCODは8.2、Nは1.4、 Pは0.17(単位は mg/L)となっています。

また埼玉県の平成13年度の湖沼水質調査結果については人口湖沼が 玉淀湖、円良田湖、間瀬湖、鎌北湖、宮沢湖の5湖沼、天然湖沼は伊佐沼、柴 山沼、山ノ神沼、別所沼の4湖沼です。調査結果はCODでは環境基準値 (8mg/L)と比較すると、伊佐沼,山ノ神沼、別所沼で超過していました。 T-Nは環境基準値(1mg/L)と比較すると冬期の宮沢湖以外では超過 していました。T-Pは環境基準値(0.1mg/L)と比較すると伊佐沼お よび山ノ神沼で夏期・冬期、別所沼で夏期のみこの基準を超過していま した。

 資料:3月13日付 環境新聞
3月28日付 県政ニュース(埼玉県環境防災部水環境課扱い)

環境計量課 竹下 尚長


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