都道府県、特定行政庁の建築主事で組織する日本建築主事会議はこのほど「浄 化槽の設計・施工の運用指針」をまとめました。浄化槽の設計・施工の各段階で 留意すべき事項を各都道府県などで行われている行政指導をもとに具体的・総 括的にまとめたもので、この分野の指針は初めてです。処理対象人員の算定に ついてJISに定められている用途の、さらに細かな類似例などを示したほか 、既製コンクリートを用いた浄化槽−いわゆるマル管浄化槽の施工の留意点を 定め、その取扱いを明確にしたものです。

 この指針は、建築基準法、人員算定JISなどの規定だけでは判断できない 浄化槽の設計・施工の取扱いについて日本建築主事会議の設備研究部会が都道 府県の行政指導などをもとに全国的統一指針としてまとめたもので、建設省住 宅局建築指導課が監修しており、浄化槽の設計・施工実務のバイブルとなるか っこうです。

 指針は「基本事項」、「処理対象人員及び汚水量の算定」、「浄化槽の構造等」、「 施工・維持管理上の留意点」、「その他」、「関係法令等」の6章から構成されてい ます。

                                                                                       

資料 設備産業新聞、'97年9月23日号

技術調査室 関根

 

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