日本水道協会は3月27 日に開かれた第130回工務常設調査委員会にて、濁度および残留塩素の除去 性能、ろ過能力を明確にした浄水器をJWWA S 102として新たに制定す ることを了承しました。

 浄水器の規格化に当っては、給水器具に関する規格などの専門委員会を設置 して昨年4月に第1回委員会を開いて以来慎重な検討・審議を行って来た結果、

  1. 浄水器の除去性能やろ過能力は新しい省令基準では評価できない
  2. 給水用具に該当しないものは形式承認制度の廃止に伴って基準がなくなった
  3. 浄水器の普及率は全国平均で24.5%に達しているため、その衛生性の確保は社会的に極めて重要であり、消費者が適切な管理を行うための情報提供が必要


などを理由に形式審査基準に準拠した規格化を図ったものです。
 JWWA S 102規格は、水道水中の溶存物質等を減少させる目的で、活性炭や他のろ材 を組み合わせた水処理器具で、使用圧力は0.75MPa以下の給水管に直結するものおよび 給水栓に取り付けるものにおいて濁度および残留塩素の除去性能、ろ過能力について規定 しています。

 今回の公的な規格制定に伴って、浄水器メーカーの対応とユーザーへの普及など今後の動きが注目されます。   

   資料:日本水道新聞 平成10年3月30日号

衛生技術研究所 青木   


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