環境庁は、大気と水についてダイオキシン類などの平成9年度の調査結果をまとめました。 排出ガス中のダイオキシン類の濃度調査では、焼却炉に加え大型ディーゼルトラックなども試験的に調べたほか、コプラナPCBの調査も行いました。

 結果は、焼却炉が 0.01ngーTEQ/m3N から1.1ngーTEQ/m3N, 小型廃棄物焼却炉が9.7から600、一般廃棄物焼却炉が1.5 から28、産業廃棄物焼却炉が11から40、大型ディーゼルトラックが 0.00234 から 0.00296 でした。小型焼却炉では、病院の施設から600という高濃度の検出がありましたが、これは不完全燃焼が原因と見られるため燃焼管理を改善した後、再度測定が行われる予定です。

 また、有害大気汚染物質のモニタリング調査では、ベンゼンが、調べた15地点のうち11地点で環境基準を上回っていました。一般環境中のダイオキシン類は測定12地点のすべてで大気環境指針値を下回り、トリクロロエチレンとテトラクロロエチレンも、15地点すべてで基準を下回っていました。しかし、調査地点が少なかったため、全国的な傾向とは考えにくいと環境庁は判断し、今年度はさらに調査を充実させるということです。                                              

資料: 環境新聞 平成10年7月22日号

化学分析課 内田


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