厚生省は 「内分泌かく乱化学物質の健康影響に関する検討会」(座長: 伊東信行名古 屋市立大学長)を設けていますが、生物の生殖機能を乱すとされる内分泌か く乱物質(いわゆる環境ホルモン)について、同省は使用実態や、研究で明 らかになった健康影響などの情報を集めたデータベースを作成することとな りました。データベースはインターネットを通じて一般に公開される予定で す。

 このデータベースは元来この種の検討会などで利用し政策立案に役立てる のが狙いです。99年度概算要求に整備費として1億2400万円が盛り込まれま した。

 対象となるのは環境ホルモンの疑いが指摘されている約70種類の物質を 含め、米国を中心に国際的に健康や生態系への影響評価試験が進んでいる 約15,000種類の化学物質です。同省ではそれぞれについて母乳や臓器など への蓄積量、おもちゃや食器などでの使用実態など広く情報を収集するこ ととなります。                             

資料: 日本経済新聞、平成10年9月5日号

分離分析課 田沼祐樹


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