厚生省は 11月5日までに、ダイオキシン濃度を今夏までに把握できた316箇所の産業廃 棄物焼却施設のうち、12月1日から適用される規制値(排ガス1 m3 中80 ng :1ナノ は10億分の1)超過施設が3施設あったと発表しました。全施設のダ イオキシン濃度の平均は8.5 ng でした。規制値を超えた3施設のうち、最 高の140 ng を記録した焼却炉はすでに操業を休止し、他の施設に業務を委 託。120 ng の施設は操業を休止し施設を改造中です。93 ng の施設はその 後運転管理を改善し、濃度が40 ng に低下しているとのことです。この3施 設の所在地について、同省は「規制値の適用は12月から」(産業廃棄物対策 室)との理由で公表しておりません。

 ごみ焼却施設は1年に1回以上ダイオキシン濃度を測定することが、昨年12 月の廃棄物処理法の政省令改正で義務付けられています。11月末までに測定 が義務付けられている産廃焼却施設は全国で5000箇所近くあり、厚生省は今 年度末までに全施設の測定結果をまとめる予定です。                            

 資料:日本経済新聞[夕刊]平成10年11月5日号

クロマト研究室  田沼 祐樹


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