環境庁がまとめた98年度の 「ゴルフ場で使用される農薬についての水質調査」によると、排水口などで暫定 指針値を超過したのは2検体(前年度は5検体)となりました。すでに原因究明と 対策指導を実施、その後の調査で指針値を超過していないことが確認されてい ます。全国1907ヵ所のゴルフ場を対象に、延べ112,683検体について水質調査を 実施したもので、総検体数に対する指針値超過検体数の比率は 0.0018% とな りました(97年度 超過率 0.0041%)。 

98年度調査で指針値を超過した2検体は、調査対象の農薬35のうち、ブタミホス(除草剤)とメコプロップ(同)の 2物質でした。また、これらの濃度に関しては、ブタミホスが0.051 mg/L (指 針値0.04 mg/L)、メコプロップが0.057 mg/L (同 0.05 mg/L)とのことです 。

 環境庁は90年5月に、ゴルフ場で使用される農薬に係わる水質調査の方法や、 ゴルフ場の排水口での順守すべき農薬の濃度目標(指針値)を定めた暫定指針値 を都道府県に通知していました。各都道府県で、この指針に基づく調査と指導 が行われています。環境庁は、この水質調査結果について90年度以降、都道府 県から報告を求め、公表しています。  

 資料:日刊工業新聞、平成11年8月17日号
化学工業日報、平成11年8月18日号
日本工業新聞、平成11年8月19日号  

分離分析課 高橋 真朋子  


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