通産省 工業技術院(工技院)は9月20日、環境汚染で深刻な社会問題となっているダ イオキシン類の標準測定法を日本工業規格(JIS)として制定したと発表しま した。排ガスと工場用水・排水を対象にした測定法2種類で、世界貿易機関の 協定に基づく事前公告の手続きも終了しました。

 濃度を測定するのはダイオキシン類のほか、ダイオキシンと同様の毒性を有 するコプラナPCB(ポリ塩素化ビフェニル)で、「ガスクロマトグラフ質量分 析計」と呼ばれる高精度の分析機器を使うもの。国内でこれまで実施されてい た手法を基に欧米の規格も参考にして定めたといいます。

 工技院は97年度から専門家による委員会で測定法の原案を作成、今秋中の 制定を検討していたものですが、今春の政府のダイオキシン対策閣僚会議か らの指示を受け作業を早め、9月中にまとめたもの。通産省は今後、土壌中な どのダイオキシン類の測定法についても順次JISとして定める方針で、現在調 査を進めています。

資料:平成11年9月21日付 日経産業新聞

クロマト研究課 明石 康伸


コンテナ・記事目次へ


Copyright (C) Naitoh Environmental Science Co., Ltd.
webmaster@knights.co.jp