大手肥 料メーカーの片倉チッカリンは、生ごみ処理機を導入した事業所から発酵処理 品を買い取り、特殊肥料「エコボカシ」として販売事業を本格的にスタートし ました。環境総研(本社・東京)の協力で開発した生ごみ処理機「エコビジョ ンシリーズ」の設置事業所を対象に、生成品が一定の品質基準を満たす場合に は、同社がキロ2円で買い取り、農家等に販売しているもの。今後、事業系生 ごみを確実に肥料化するシステムとして官民の各方面に提案してゆく予定です 。

 肥料取締法上では通常、生ごみを発酵処理したものは特殊肥料中の「たい (堆)肥」に位置づけられ、重金属など有害物質の上限値がある以外に、肥 料成分等の特別な基準値は設けられていませんが、同社の場合は独自に品質 基準(別表参照)を設定、これをクリアしたものを買い取りの条件としてい ます。

 エコボカシの品質基準:
水 分 13%以下         カドミウム  5 ppm以下
油 分  3%以下         水 銀    2 ppm以下
全窒素  2.5〜3.5%        ヒ 素    50 ppm以下
全リン酸 0.3%以上        pH     5.5以上
全カリ  0.3%以上        粒 径    5 mm以下
塩 分  3% 以下

 * 金属等を含む産業廃棄物に係わる判定基準を定める総理府令(昭和48年総理府令第5号 の別表に適合するもの。
 * 発芽障害及び初期生育不良がないことの確認はコマツナ幼植物試験で確認する。
 * 有機物以外の異物混入は認めない。
 * 不快臭の発生は認めない。

資料:平成11年10月25日付 廃棄物新聞

環境分析センター  石澤 牧子


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