環境庁は硝酸性窒素の土壌 環境基準を検討するため、来年度から農用地を中心とする硝酸性窒素の土壌中 挙動メカニズムの研究を開始し、シミュレーションモデルの作成に乗り出すこ とにしました。開発したモデルと実証試験を通じて土壌中の窒素の管理手法を 策定する方針です。

 硝酸性(亜硝酸性)窒素に関しては昨年2月に水質環境基準(健康項目) に加えられており、土壌環境基準を設定することで、すでに昨年中央環境審 議会に諮問され、検討が続けられています。しかし硝酸性窒素は土壌中や環 境中で組成が変化していくため、土壌中の環境基準の設定は、従来の手法で は困難を伴う作業となっています。

 調査では農用地のほか、さまざまな土地利用状況における挙動や土壌の土 質ごとの変化なども対象になります。また挙動メカニズムの研究の進展に合 わせ、土壌中の挙動メカニズムのシミュレーションモデルを作成し、現地で の実証試験などを通じて、地下水に移行する硝酸性窒素の量を推計する手法 の開発にも着手していく方針です。

資料:3月22日付 化学工業日報 

      化学分析課 中瀬 希


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