東京都 はこのほど、今年度で3回目となる、一般環境大気中のダイオキシン濃度の 調査結果をまとめました。今回の調査は、前回同様、港区、世田谷区、大田 区、町田市、西多摩郡など20地点を対象に99年11月9,10日の2日間で大気を 採取し、ダイオキシン類物質合計41種類を測定し、平均値を算出したもの です。その結果、葛飾区鎌倉では大気1 m3 当り0.83 pg(ピコグラム)と、 ダイオキシン類対策特別措置法で定められた規制値0.6 pgを超える値を示 しました。また、世田谷区世田谷で0.59 pg、江戸川区春江町で0.53 pg と 比較的高い値を示しましたが、いずれも規制値以下でした。

 葛飾区鎌倉で規制値を超えたことについて東京都では、過去2回の調査で はいずれも規制値以下で、他の地点に比べ特別高い値でもなかったことか ら、気象条件など何らかの偶然性が重なった可能性もあるとみて、原因を 調査しています。

 東京都はこの調査を96年度から始め、今年度は4回の調査を予定してお り、通年での測定結果をまとめる考えです。

資料:平成12年2月15日付 日本工業新聞

クロマト研究課 明石 康伸


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