厚生省 監修、(財)ビル管理教育センター発行の、レジオネラ症防止のガイドライン である「レジオネラ症防止指針」が大幅に改訂されることとなりました。

 現在の指針の発行当初は、冷却塔および冷却水系で発生するレジオネラ属菌 を想定していましたが、この間に病院や24時間風呂などの浴室での発生・感染 が社会問題となったことから、これらの場面での調査が行われました。

 新しい指針では、ある温度条件の水がありエアロゾル化の機会があれば感染 の機会があり得るとしています。そのため、エアロゾルを飛散させる装置を組 み込んでいる設備の危険性を指摘し、維持管理、任命委託、故障・誤操作・ 不測の事態に関連した危険性を考慮した対策を立てることを訴えています。

 特に、病院や養護施設のような場所、人口密度が高く潜在的危険性がある 人の数が多い地域、浴場・浴室などの湿度の高い場所などには注意を促して います。また、給水・給湯設備のレジオネラ汚染防止対策について大幅に 加筆。このほか、加湿器、畜熱槽、循環式還流層などについても汚染防止 対策の方策を盛り込んでいます。24時間風呂については、同風呂を利用し た水中出産により新生児が死亡した事例についても触れているそうです。

資料: 平成11年11月16日付 化学工業日報

衛生検査課 向井 佳矢子


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