工業技術院の調べによると、国内での国際環境管理・監査規格“ISO14001” 認証を取得した工場などの事業所の数が9月末時点で425件に達しています。 “ISO14001”は、96年9月に正式発効したばかりですが、87年に発効した国際 品質管理・保証規格“ISO9000”シリーズと比べると2倍の普及スピードを示し ており、同規格に対する企業の関心の高さを裏付けています。

国際規格が発効してわずか1年あまりで400件を超える事業所が認証取得す るのは異例のケースです。普及の背景には、国際的な環境保全への高まりも ありますが、欧米企業との取引に際しての欠かせない「資格」となりつつあ ることが大きな要因と思われます。このため、輸出型産業である大手電気メ ーカーでの認証取得が相次ぎ、全取得件数の59.7%を占める状況です。

 しかし、食品・飲料メーカーなど、ISO9000 に関してはあまり普及が見 られない業種や企業での取得が出始めており、裾野が拡大の傾向にあります。 また、企業以外でも認証取得の傾向があり、取得事例はないものの地方自治体 や医療機関が認証取得に向けて取組みを開始しています。

 工業技術院では 今後の“ISO14000”の普及状況について「企業という枠を超えてあらゆる分野 で浸透していく規格」と予想しています。

                                                                                                                                                                                          

資料: 日本工業新聞、 1997年10月21日号

尚、当社でも化学分析を通じて環境影響評価などのお手伝い をしております。
       環境監査認証取得に向けて取り組まれているお客様、各種ご相談に応じます。

技術開発室 大高    

 

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